慶応大の研究発表が怖っ! コロナ+ 痛風 = 死亡リスク ↑
2020年09月22日
悲報だあぁぁ~ Gout族は新型コロナで死亡リスクが…
痛風は新型コロナの死亡リスク
慶応大グループ明らかに
2020年9月19日
新型コロナウイルスに感染すると死亡リスクが高まる――。
そんな研究結果を、慶応大病院などの研究チームが
市中感染した国内の入院患者を分析し、国際医学誌に論文を発表した。
慶大病院と東京近郊の13の関連病院で
2月から6月19日にかけて受け入れた新型コロナの全患者345人について、
入院後の重症化や死亡が基礎疾患と関係あるのかなどを調べた。
(注)集団感染が起きた大型クルーズ船
ダイヤモンド・プリンセス号の乗員、乗客は含まない。
患者の年齢の中央値は54歳。
基礎疾患別では多い順に高血圧90人、糖尿病48人、高尿酸血症が28人と続いた。
これらの分類をもとに、
他の基礎疾患の有無や性別といった条件を除くなどして統計学的に処理したところ、
従来の研究で死亡リスクが高いといわれていた「高齢」や「慢性腎臓病」だけでなく、
高尿酸血症や痛風も高リスクであることがわかったという。
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あまりにも重大な事態なので
プレスリリースを掲載します!
kazegafuitemo.seesaa.net
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3.研究の成果と意義・今後の展開
本研究は、これまで日本でまとまった症例数の報告が無かった COVID-19 に関して、首都圏の市中感染 300 例以上を対象に行った初めての解析です。
また、今回明らかになった高尿酸血症/痛風が多変量解析においても独立した死亡リスク因子であるという点は、これまで諸外国で報告がありません。
本邦では、国立感染研究所疫学センターの国内流行ごく早期の 3 月までの患者を対象とした解析で、高尿酸血症/痛風が危険因子である可能性が指摘されました(注 3)。
この解析の症例は約半数がクルーズ船あるいは海外での感染事例でしたが、今回の解析では、我が国の市中感染での重症化リスクが初めて明らかにされました。
COVID-19 の重症化については、以下のようなメカニズムが考えられています。
一般に人が病原体に感染した場合には、病原体と戦って体を守るため、私たちの免疫システムがはたらき、細胞からサイトカインと呼ばれるタンパク質が産生されて、炎症(注 4)が生じます。
ところが、COVID-19 の重症例ではそのサイトカインが過剰に産生され、免疫の暴走である「サイトカインストーム」と呼ばれる状態に陥ります。
サイトカインストームにより肺をはじめ複数の臓器で過剰な炎症を引き起こすと、しばしば患者自身を死に至らしめることになります。
高尿酸血症は、炎症や酸化ストレス反応を増強させて、炎症や酸化ストレスが関与する疾患(糖尿病や関節リウマチ等)の死亡リスクを上昇させる事が知られています。
本研究で示された、高尿酸血症/痛風が COVID-19 重症化の危険因子となるメカニズムに関しても、高尿酸血症/痛風の存在により、COVID-19 の重症化の鍵とされるサイトカインストームを通じた過剰な炎症がさらに増幅されて、死亡リスクが上昇した可能性が考えられます。
今後、第二波の以降の症例も合わせて集積を継続し、臨床基礎情報に加え、採血データ、CT画像情報、治療内容の検討も行っていきます。